

- ————今回はお一人で何役もこなしていただいたり、カリーノ語の創作など難しいお願いをたくさんしているんですけど、難しいと思ったり、楽しかったことなど、正直な感想を頂ければと思います。
- 新井:はい。ええと、正直難しくなかったです。
- ————難しくなかった!?
- 新井:はい。確かに最初オーディションの時、カリーノ語って言われても、うわ、これ大丈夫かなって思ったんですけども、実際には、カタカナで書いていただいたりして、で、これを自分流にアレンジすればいいんだなと思ったら、あぁ別に難しいことはないなと思って、腑に落ちたんです。ちょっとそうだな、さっきもあったな、「コンソメコンソメ」です。

- ————「コンソメをとんこつ」って直しましたね。
- 新井:そうなんです。
- ————それはスープしばり。
- 新井:スープしばりで、こう自由に、あ、じゃあ「コンソメ、とんこつ!」と思ってこうひらめいたので、「とんこつとんこつ」にしてみました。ええ、そういう風にこう、カリーノ語もしばりはないので、ええ、なのでこう思いついたことをこう自由に、こう、のせさせてもらっている感じがあって、全然難しくなかったです。
- ————それを難しいなと思う方も多いんじゃないかと、僕らは思ってたので。
- 新井:ああ、そうですか。ええ、そうですね、全然ですね。カタカナで書いていただいたっていうのはアレンジしやすかったっていうのはありますね。
- ————それは、イタリア語を混ぜてって…
- 新井:そうですね。イタリア語に起こしてもらったというか。はい、なのでこれをアレンジする楽しみもありました。
- ————楽しかったですね。
- 新井:とっても楽しかったですね。
- ————好きなキャラはいますか。
- 新井:ああ、そうですね、やっぱりセルさんは良いですね。
ビアンカちゃんみたいなこういう女の子は何回かやらせていただいたことあるんですけども、セルさんみたいなこう「あ~、ん~」みたいな、そういう役初めてだったですし、台詞っていうか本当に「音」、体に響く「音」だけで、感情表現するっていうのが楽しくて、セルさん、胃のあたりに響く音なんです。私的に。
- ————胃に響く?

- 新井:そう、胃に響く声なんです。セルさんって。だからなんかやってるとこう、自分が本当にこう蛇というか、ちょっと大きめの蛇になったような感じでできるんですね。それが、ああ、おもしろい感覚だなと思って。だからセルさんはやってて楽しかったですし、あとそうだなあ、あと彼が好きです。フランコさん。ええ、彼がけなげで好きです。でもやっぱり一番はトビーが好きです。うーん、確かに、藤村さんと別々に録ってるんですけど、でももう声が聞こえてくるんです、一緒にやってると。あの弱々しくて、ちっちゃいトビーの声が、聞こえてきて、もう突き飛ばすと申し訳ないなと思いつつも、バーンって(笑)。
- ————結構やってますよね。
- 新井:結構突き飛ばしました。踊りながらとか。ああ、もう、トビーがやっぱり好きですね。あの、ちっちゃくて弱々しいのに、強い。
- ————彼は、メンタルは強そうですよね。
- 新井:そうですね、くじけないと思いました。なんかもう、あげたらきりがないくらい好きなキャラがたくさんです。
- ————収録前に、テンション上げるために何かしてます?ご自分で。
- 新井:ええと、そうですね。何もしなくてもあがります。コニ。♪~最初のタイトルが出てきて、コニが横でぴょこぴょこ踊ってるのをみると、自然に入ってきますね。あのタイトルがいいんだなと思いました。
- ————タイトルに声をあててますけど、あれも完全に新井さんのアドリブ、っていうか自由な世界ですよね。
- 新井:そうですね。勝手に湧いてきます。
- ————ですよね。監督の指示ありませんからね。あそこは。
- 新井:そうですね。なんだろな、やってるうちにどんどん変わってきますし、自分でも何がでてくるかわからないです。たぶんそういうのは、たぶんコニちゃんがのりうつってるというか、そんな感じなんですかね。

- ————コニのお芝居って大半がリアクションですよね。
- 新井:そうですね。90%以上がそうですね。台詞しゃべったのって、「トビー」っていうくらいですね。あと「かわいい」って。
- ————言葉の表現の幅を狭めてますから、彼に関しては。
- 新井:でも狭まってなかったでした。
- ————それは新井さんが広げてるんだと思いますよ。
- 新井:ありがとうございます。はい。